鎮静剤について
鎮静剤とは?
鎮静剤は、内視鏡検査の際にリラックスした状態にするためのお薬です。当院では内視鏡検査者のうち約90%以上の方が利用されています。鎮静中は検査医師の他に看護師が常に側に付き、バイタル(血圧・酸素状態)を常に確認したうえで安全に検査が出来る体制を整えています。


メリット
苦痛の軽減:内視鏡検査は、どうしても不快感や苦痛を伴うことがあります。鎮静剤を使うことで、これらの苦痛を大幅に軽減できます。特に、吐き気や嘔吐反射が強い方にとっては、非常に有効です。
リラックス効果:検査に対する不安や緊張を和らげ、リラックスした状態で検査を受けることができます。これにより、医師も落ち着いて検査を行うことができ、より正確な診断につながる可能性があります。
検査時間の短縮:患者さんがリラックスしているため、スムーズに検査が進み、検査時間を短縮できることがあります。
デメリット
副作用のリスク:鎮静剤には、呼吸抑制や血圧低下などの副作用が起こる可能性があります。ただし、医師が患者さんの状態を常に監視しながら投与量を調整するため、重篤な副作用が起こることはまれです。
検査後の注意:検査後、しばらくの間はふらつきや眠気が残ることがあります。そのため、検査当日は車の運転や危険な作業は控える必要があります。
アレルギー反応:まれにアレルギー反応を起こす可能性があります。
検査費用:鎮静剤を使用する場合、追加の費用がかかることがあります。
不安な方は
鎮静剤を使った内視鏡検査は、苦痛を軽減し、リラックスして検査を受けることができる有効な方法です。ただし、副作用のリスクや検査後の注意点もあります。医師や看護師に相談し、自分に合った方法を選ぶようにしましょう。