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胃がんについて
TOPICS2023.09.21
当院では胃がんの早期治療に力を入れています。その一つに内視鏡的粘膜下層剥離術(Endoscopic Submucosal Dissection: ESD)という手技があります。
内視鏡的粘膜下層剥離術(Endoscopic Submucosal Dissection: ESD)は消化管(主に胃や大腸)の早期がんを内視鏡を用いてショベルカーのように掘削して切除する治療方法です。この方法は、内視鏡を用いてがんを切除するため体表に傷が残らず、外科手術よりも低い侵襲で治療を行うことが可能です。ESDは2006年に胃、2008年に食道、2011年に大腸で保険適応となり、現在は標準的な治療となっています。ESDは高度の技術を要する治療ですが、当院では年間100人を超えるがんを発見しており、2名の内視鏡治療医によって多くの早期がんを切除し、殆どの症例(90%以上)でがんの完全治癒を得ています。手術時間や入院期間は人それぞれですが、多くの方は1週間以内に退院することができ、退院後は問題なく日々の生活に復帰することが可能です。もし進行がんとなっていても、早い段階であれば外科手術によって治癒が期待できますので、定期的な内視鏡検査をお勧めします。