救急告示・地域医療支援病院
在宅療養支援病院

嶋田病院指標

2023年度 嶋田病院 病院情報の公表

当院の特性について知って頂くため、DPCデータから全国統一の定義に基づいた指標を公開しています。
対象は2023年度(2023年4月1日~2024年3月31日)に当院を退院された患者さんです。
24時間以内の死亡、事故、労災等の方は含まれていません。

※-(ハイフン)は10症例未満

年齢階級別退院患者数

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年齢区分 0~ 10~ 20~ 30~ 40~ 50~ 60~ 70~ 80~ 90~
患者数 29 46 67 108 178 351 658 987 580

2023年4月1日~2024年3月31日の間に当院を退院した患者さんの、入院時点の年齢を10歳刻みで集計しています。
入院患者の平均年齢は76歳で、70歳以上の方が全体の74%です。
当院は小郡市唯一の救急指定病院です。救急に力を入れており、2023年度の救急車搬送台数は2864件、これは年々増加しています。
(救急車搬送台数推移 2020年:2178件、2021年:2619件、2022年:2801件)
脳梗塞や緊急内視鏡、緊急手術が必要な消化器疾患など緊急性の高い疾患に24時間365日対応しています。
救急科
救急車台数

脳梗塞の治療では、小郡・三井地区で唯一rt-PA(血栓溶解療法)を行なっており、専門医による迅速な診断・治療が可能です。
脳卒中(脳梗塞)

緊急内視鏡や緊急手術が必要な患者さんに対応するため、消化器内科、消化器外科はオンコール体制を整えています。 医師、内視鏡室看護師、手術室看護師等が患者さんの、もしもの時に備えています。
消化器内科
消化器外科

住民の方々が住み慣れた地域で自分らしい暮らしを人生の最期まで続けることができるよう 嶋田病院では急性期・回復期の医療提供だけでなく、在宅部門からの支援もあわせて地域包括ケアシステムの構築を目指しています。
在宅支援事業所一覧

診断群分類別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)

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消化器外科

DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢
060160x001xxxx 鼠径ヘルニア(手術あり) 40 2.2 4.6 0.0% 70.6
060335xx02000x 胆嚢炎等(手術あり) 35 10.3 6.9 5.7% 64.4
060150xx02xxxx 虫垂炎(手術あり)虫垂周囲膿瘍を伴うもの 19 7.7 9.7 0.0% 48.9
060210xx99000x ヘルニアの記載のない腸閉塞 15 7.1 9.0 6.7% 74.7
040081xx99x0xx 誤嚥性肺炎 14 17.1 20.6 85.7% 85.9

消化器外科では、早期回復が期待できる腹腔鏡手術を標準治療としています。
開腹手術に比べて患者さんの体の負担も少なく、術後の回復が早いのが最大の特徴です。
また、平均在院日数は全国平均より短く、早期退院が当院の特徴の一つです。
1位は腹腔鏡で鼠径ヘルニアを修復する症例です。鼠径ヘルニアはいわゆる脱腸のことで、成人の場合加齢によって腹壁の筋膜が薄くなった部分から腸などが腹壁外へ飛び出てしまう病気です。9割が男性で50代以上の方に特に多いと言われています。悪化すると、腸の壊死や穿孔など命に危険が及ぶ可能性があります。太ももの付け根(鼠径部)にふくらみがある、または痛む、違和感がある場合は早めに受診しましょう。鼠径ヘルニアに関しては、ホームページから外来Web予約もできますのでいつでもご相談ください。
2位の急性胆のう炎は、多くは胆石によって胆汁の流れが滞ることにより発生します。急性胆嚢炎が続くと、慢性胆嚢炎となり痛みの発作を繰り返すことがあります。40歳以上の中高年や、女性に多いと言われています。初期症状は、上腹部の不快感や鈍痛ですが炎症が強くなると右季肋部痛になり次第に激痛になります。早期手術が推奨されておりますので、気になる症状がありましたらご相談ください。
表の平均年齢を見て分かるように、鼠径ヘルニア、胆嚢炎、虫垂炎は他の疾患に比べて若い患者さんが多くなっています。当院は入院期間が短く、鼠径ヘルニアは患者さんによっては日帰り手術も可能です。
消化器外科

血管外科

DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢
050180xx02xxxx 静脈・リンパ管疾患(手術あり) 46 2.0 2.6 0.0% 64.5
160690xx99xxxx 胸椎、腰椎以下骨折損傷(手術なし) 19.3
040081xx99x0xx 誤嚥性肺炎 20.6
080010xxxx0xxx 膿皮症 12.9
050161xx9900xx 大動脈解離 16.5

血管外科では、1位の下肢静脈瘤に対する手術を主に治療しております。
下肢静脈瘤とは、脚の表面近くの静脈がコブのようにボコボコと盛上がる、又はクモの巣状や網目状に浮き上がる病気です。
脚の静脈血が心臓に戻る際、血液の逆流を防止する静脈弁の機能低下が主な原因です。
下肢静脈瘤自体は命にかかわらない病気ですが、悪化すると皮膚の変色や皮膚潰瘍などを来すことがあります。
当院では日帰り手術を基本としており、2023年度は外来にて92件の下肢静脈瘤手術を実施していますが、遠方の方・高齢の方など希望に応じて1泊入院での手術も行っています。表内の46件は、入院して手術した方の件数であり、合計で138件の手術を行っております。
麻酔科医師、専門看護師、検査技師などチーム体制を図り安心して手術を受けて頂けるように心がけています。
下肢静脈瘤は、血管の病気の中では最も多いものです。
脚の血管のボコボコやふくらはぎのだるさ、むくみ等が気になる方は、気軽にご相談ください。
血管外科

整形外科

DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢
160800xx01xxxx 股関節・大腿近位の骨折(手術あり) 111 44.7 25.5 12.6% 85.7
160690xx99xxxx 胸椎、腰椎以下骨折損傷(手術なし) 43 26.1 19.3 44.2% 85.6
160760xx97xx0x 前腕の骨折(手術あり) 28 2.1 4.8 14.3% 74.8
160980xx99x0xx 骨盤損傷(手術なし) 17 17.9 19.3 41.2% 85.6
160800xx99xxx0 股関節・大腿近位の骨折(手術なし) 14.1

当院の整形外科は主に骨折を治療しています。全国の平均在院日数と比較すると、入院期間が長くなっていますが、これは急性期一般病棟~回復期リハビリテーション病棟を含めた在院日数のためです。
急性期一般病棟だけの場合、以下の日数となっています。
1位:股関節・大腿近位の骨折(手術あり) 18.3日
2位:胸椎、腰椎以下骨折損傷 10.1日
3位:前腕骨折(手術あり) 2.1日
4位:骨盤損傷 9.0日
5位:股関節・大腿近位の骨折(手術なし) 5.2日
大腿骨近位部骨折(大腿骨頚部骨折、大腿骨転子部骨折)に対して手術を行った症例が1位です。
大腿骨近位部骨折の主な原因は転倒です。高齢者は運動機能や視力の低下等によって転びやすく、筋力や骨密度の低下により少しの衝撃でも骨折しやすくなります。受傷後、早期に手術やリハビリを行うことが、術後合併症や入院期間、身体機能や生命予後等に有効とされています。
当院では受傷後48時間以内に手術した患者さんは74件でした。
手術を含めて急性期治療を平均18.3日行い、その後は回復期リハビリテーション病棟に転棟します。
回復期リハビリテーション病棟とは、ADL(日常生活動作)の向上による寝たきりの防止と家庭復帰を目的としたリハビリテーションを集中的に行うための病棟です。

整形外科
入院におけるリハビリテーション

脳神経内科

DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢
010060x2990401 脳梗塞(脳卒中発症3日目以内、かつ、JCS10未満) 65 22.5 15.7 1.5% 74.3
010230xx99x30x てんかん(ラコサミド投与あり) 53 10.7 13.2 1.9% 60.1
160100xx99x00x 頭蓋・頭蓋内損傷 44 21.1 8.4 15.9% 77.0
030400xx99xxxx 前庭機能障害(めまい症) 23 4.2 4.7 4.4% 71.9
040081xx99x0xx 誤嚥性肺炎 21 47.9 20.6 38.1% 82.5

脳神経内科の主な疾患は、脳梗塞です。脳梗塞は、脳の血管が詰まったり細くなった入りして血流が途絶え、脳細胞が壊死してしまう病気です。
脳梗塞はいかに早く治療ができるか時間との勝負です。当院は24時間365日脳梗塞の診断・治療ができる態勢を整えています。
1位の脳梗塞は、エダラボンという脳を保護する薬剤を使用した治療を行った患者数です。エダラボンは脳梗塞発症後24時間以内に投与が必要で、投与が早ければ早いほど脳の障害を最小限に抑えることができます。
また、当院ではrt-PA(血液溶解療法)の施行が可能で、脳梗塞発症から4.5時間以内にしか行うことができない治療ですが、適応の方には速やかに治療を開始ししています。
平均在院日数を全国と比較すると、22.5日と長くなっていますが、これは急性期病棟~回復期病棟を含めた在院日数のためで、急性期病棟の平均在院日数は14.0日となっています。
当院は、発症早期からリハビリ介入を行いますが、治療後は速やかに回復期リハビリテーション病棟に移り、集中的にリハビリを行っています。
脳梗塞すべての症例を合わせると年間211件で、当該地域の患者さんをカバーするだけでなく、広域から脳梗塞を患者さんを受け入れています。
脳梗塞の他にも、てんかんや脳出血なども診療しています。
脳神経内科
入院におけるリハビリテーション

糖尿病内科

DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢
10007xxxxxx1xx 2型糖尿病(インスリンあり) 37 13.1 14.0 2.7% 67.4
110310xx99xxxx 腎臓又は尿路の感染症 29 12.4 13.5 0.0% 84.3
040081xx99x0xx 誤嚥性肺炎 16 12.8 20.6 18.8% 83.6
10007xxxxxx0xx 2型糖尿病(インスリンなし) 10 9.7 10.7 10.0% 68.8
10006xxxxxx1xx 1型糖尿病(インスリンあり) 13.3

糖尿病内科では、2型糖尿病の患者さんを主に診療しています。
糖尿病は、血液中の血糖が正常より多くなる病気です。初期の頃は自覚症状がほとんどありませんが、高血糖を放置すると、徐々に全身の血管や神経が障害され、様々な合併症を引き起こします。当院では、日頃外来通院している患者さんの血糖コントロール不良の場合に教育入院を行ったり、手術前の患者さんの血糖値コントロールを目的とした入院を行ったりしています。
食事指導、インスリン手技指導、糖尿病教室への参加等により、普段の生活でうまく糖尿病と付き合っていけるようにお手伝いしています。
又、「糖尿病連携パス」とういう仕組みを築き、当院の糖尿病専門医と糖尿病療養指導士(看護師、管理栄養士、理学療法士、薬剤師など)が地域の先生方と連携し糖尿病患者さんの治療を行っています。
糖尿病は進行すると人工透析での治療が必要になるリスクが高くなりますが、小郡市は75才以上で人工透析を受けている割合が県内で一番少ない市となっております。(福岡県 7.71人/千人、小郡市 4.24人/千人 2023年3月時点)
その他、糖尿病内科では、尿路感染症等の診療も行っています。糖尿病の患者さんは、そうでない患者さんよりも尿路感染症にかかりやすく重症化しやすいのが特徴です。重症化しないように適切な抗生物質を使用し、速やかに血糖コントロールを行って、早期退院を目指しています。
糖尿病内科
糖尿病教室

消化器内科

DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
060340xx03x00x 胆管(肝内外)結石、胆管炎(手術あり) 75 4.6 8.8 4.0% 80.6
060020xx04xxxx 胃の悪性腫瘍(手術あり) 35 5.5 7.6 0.0% 74.5
060100xx01xxxx 小腸大腸の良性疾患(手術あり) 32 3.3 2.6 0.0% 70.1
060210xx99000x ヘルニアの記載のない腸閉塞 26 5.8 9.0 7.7% 72.2
060190xx99x0xx 虚血性腸炎 20 5.2 8.6 0.0% 70.3

消化器内科では、地域内での消化器疾患の完結を目指しており、抗生剤や輸液などの基本的な治療から、高度の技術を必要とする消化管癌に対する内視鏡治療(EMR/ESD)や胆管炎や胆道系の癌に対する内視鏡治療(ERCP)、化学療法など幅広い範囲の診療を行っています。
入院患者の1位は総胆管結石・胆管炎に対する処置(結石除去やステント留置)でした。胆管炎はその多くは緊急性が高く、地域の医療機関とも連携しながら診療を行っております。
2位は早期胃癌に対する内視鏡治療(ESD)です。当院の内視鏡センターでは消化管癌の早期発見と治療に特に力を入れており、4つの検査室(一つは透視室兼)、広い待合室とリカバリー室を有し専門的な診療を実施できる体制の下、年間9.000件を越える内視鏡(うち約1,000件は治療内視鏡)を行っております。
2023年度には胃64件、大腸52件など多くの癌を当院の内視鏡センターで発見しており、その内の約6割が早期癌でした。
消化管癌は早期に発見できれば内視鏡による根治が期待でき、目に見える傷跡も残さず、機能低下を起こすことも少ないため、当院では消化管癌に対する内視鏡治療を積極的に行い、その件数も年々増加してきており、さらに外科とも連携して多くの癌の治療を完結することができておりました。
また、当院は消化器内視鏡学会の指導連携施設に認定されており、更に2023年度より消化器病学会の指導施設にも認定されました。
消化器内科
化学療法
内視鏡センター

循環器内科

DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢
050130xx9900x0 心不全 73 13.5 17.4 16.4% 87.3
050050xx0200xx 狭心症、慢性虚血性心疾患(冠動脈形成・ステント留置あり) 33 2.5 4.3 0.0% 70.1
050130xx9910xx 心不全(心臓カテーテル検査あり) 15 13.7 14.2 6.7% 79.7
050130xx97000x 心不全(冠動脈形成・ステント留置あり) 13 22.1 21.9 23.1% 89.5
050050xx9920x0 狭心症、慢性虚血性心疾患(心カテ+血管内超音波検査あり) 12 2.2 3.3 0.0% 74.6

循環器内科では、心不全をはじめとして、その他狭心症や心筋梗塞、不整脈、肺動脈塞栓血栓症、急性大動脈解離、下肢閉塞性動脈硬化症など様々な循環器疾患(心臓・血管の疾患)に対して診療を行っております。
1位の心不全は、何らかの原因で心臓が全身に血液を送るポンプ機能が低下した状態のことです。十分な量の血液を全身に送れなくなり、心臓に戻るべき血液も身体に滞るため、呼吸困難、浮腫などの症状を引き起こします。心不全は年齢を重ねる毎に発症リスクが上がり、年々患者数の増加が予想されています。
2023年度に心不全で入院された症例は120例でした。
心不全の発症・重症化予防のための療養指導に従事する「心不全療養指導士」という認定制度が開始され、当院にも7名在籍しており、心不全患者さんへ最適な療養指導を行っております。また、リハビリテーションにも力を入れており、「心臓リハビリテーション指導士」により患者さんにあわせたリハビリテーションを行っております。
2~5位は狭心症や心不全に対する心臓カテーテル検査と治療です。心臓カテーテル検査は、カテーテルを脚や腕の血管から心臓の血管(冠動脈)まで通して、冠動脈の狭くなっている部分(狭心症)や詰まっている部分(心筋梗塞)があるかなどを正確に把握することができます。治療が必要な方には、バルーンと呼ばれる特殊な風船やステントと呼ばれる金属の筒を冠動脈の病変に進め、狭くなった血管を広げ心臓の血流を改善させるカテーテル治療も行っております。緊急性のない患者さんに対しては、冠動脈CT検査または運動負荷試験を行い非侵襲的な検査にて評価を行います。
突然死を引き起こす不整脈、症状が強い不整脈、心不全を引き起こす原因となる不整脈は適切な治療が必要となります。不整脈に対して、薬物療法、非薬物療法を含めて適格な治療を行ってまいります。
その他にも様々な循環器疾患に対して診療を行っておりますので、動悸、脈が飛ぶ、息切れ、めまい、胸が痛いなどの症状がある場合は、いつでもご相談ください。
循環器内科・心臓カテーテルセンター

呼吸器内科

DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢
040081xx99x0xx 誤嚥性肺炎 124 14.9 20.6 27.4% 84.9
040110xxxxx0xx 間質性肺炎 16 17.3 18.7 18.8% 74.3
040150xx99x0xx 肺・縦隔の感染、膿瘍形成 15 15.2 22.6 20.0% 70.7
110310xx99xxxx 腎臓又は尿路の感染症 13 10.7 13.5 30.8% 76.8
040120xx99000x 慢性閉塞製肺疾患 13.7

呼吸器内科では肺炎を主に診療しており、症例数では誤嚥性肺炎が1位となっています。
唾液や食べ物を誤嚥して起こる肺炎で、嚥下機能(飲み込む力)が低下した高齢者に多く見られます。
上位5疾患の全て当院の平均在院日数は全国平均より短く、早期退院が可能です。それを可能にしているのが、下記のような多くの専門職の介入です。
主治医に加え、他職種で構成された「感染制御チーム」「摂食嚥下チーム」が介入し、抗菌薬の適正使用、嚥下機能回復をサポートします。
また退院先でも嚥下機能を維持していただくために当院の在宅部門である訪問介護事業所から介護施設へ指導に赴くなど、地域全体で誤嚥性肺炎のリスクを減らす取り組みを行っています。
転院率(他の病院に引き続き入院した割合)は誤嚥性肺炎の方が高い傾向にあります。
これは、嚥下機能低下の一因となる認知症や脳卒中後遺症等の基礎疾患をもった高齢者が誤嚥性肺炎にかかりやすく、日常的に特別なケアが必要で自宅で生活することが難しい方が多いためです。
呼吸器内科

内科

DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢
110310xx99xxxx 腎臓又は尿路の感染症 30 11.7 13.5 17.2% 77.6
040081xx99x0xx 誤嚥性肺炎 16 11.9 20.6 18.8% 81.8
080010xxxx0xxx 膿皮症 12.9
130090xx97x0xx 貧血(その他)手術あり 10.7
180010x0xxx0xx 敗血症 20.0

1位の尿路感染症は、寝たきりの高齢者に多く見られる感染症で、尿路に細菌が入り炎症を引き起こす疾患です。(膀胱炎・腎盂腎炎)
2位の誤嚥性肺炎は、唾液や食べ物を誤嚥して起こる肺炎で、嚥下機能(飲み込む力)が低下した高齢者に多く見られます。
どちらも高齢化が進むにつれて急増している疾患で、繰り返しやすく、重症化して敗血症などを引き起こすこともあります。
尿路感染症の治療については、当院は泌尿器科がないため主に抗生剤投与にて治療を行います。
尿管ステントなど専門的な処置が必要になった際は、地域の泌尿器科医と連携し治療にあたっております。
誤嚥性肺炎には、嚥下障害に対し嚥下評価や嚥下訓練を積極的に行っています。
嚥下訓練により、食べるために必要な筋肉を動かしたり刺激させたりして食事による誤嚥リスクの軽減に努めています。
また管理栄養士の介入により、患者さんの嚥下状態に適した食事を提供しています。
医師、感染管理認定看護師など他職種で構成された「感染制御チーム」が積極的にかかわることで、抗菌薬の適正使用につとめています。

初発の5大癌のUICC病期分類別並びに再発患者数

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初発 再発 病期分類
基準(※)
版数
Stage I Stage II Stage III Stage IV 不明
胃癌 37 1 第8版
大腸癌 11 16 11 1 第8版
乳癌 1 第8版
肺癌 1 第8版
肝癌 1 第8版

※ 1:UICC TNM分類,2:癌取扱い規約

日本で罹患数の多い5つのがんのStage別患者数です。(延数)
Stage(病期)とは、がんの進行具合を表すものです。StageⅠからStageⅣへと進むにつれ進行していきます。
当院では、早期発見、早期治療の取り組みとして、対象患者への便潜血キット配布や内視鏡検査、低線量肺がんCT検査、健康診断の推進を行っております。
胃・大腸の早期がんの場合、内視鏡的治療など低侵襲の治療で根治が期待できますので、定期的な内視鏡検査を推奨します。
手術の他に、化学療法も行っております。医師の他にも化学療法認定看護師、薬剤師、臨床心理士など専門のスタッフがサポートします。
又、緩和ケア病棟(ホスピス)を有しています。緩和ケアとは、重い病を抱える患者さんのつらさを和らげ、より豊かな人生を送ることが出来るように支えていくケアのことです。症状をできるだけ軽くし、本人らしくすごしていただける時間を大切に、より良く過ごせるようサポートしています。
嶋田病院は、がんの早期発見・治療(手術・化学療法)、また緩和ケアに至るまで一連のがん診療を行っています。(必要に応じて他院にご紹介します)
当院の特徴として、精密検査を行う機器が充実しています。乳がんの検査で使用するマンモグラフィーの装置は、2019年に最新の機械を導入し、高精細な画質のため微小な石灰化の形状、腫瘤(しこり)やその他の変部の観察が可能となりました。高性能に加えて痛みも軽減されています。2023年9月に特定非営利活動法人日本乳がん検診精度管理中央機構より「マンモグラフィ検診施設・画像認定施設」に認定されました。マンモグラフィ検診の精度を高め、維持するために撮影装置や撮影技術、撮影に要したエックス線の量などを評価し、質が高いと評価した施設に与えられる認定です。今後も、質の高いマンモグラフィ検診の提供を行っていきます。
2024年6月より、福岡県では第1号となるPHILIPS社製AI搭載最新CT “SPECTRAL(スペクトラル) CT7500”を導入しました。1回の撮影で様々な種類の画像が得られる機能が備わっているため、“速く・きれいに・低被曝で・多くの情報”を得られるCTです。通常のCT画像の他にも多くの情報(スペクトラルCT画像)を得ることができるため、病気を見逃すことなく指摘することが可能です。認定医師の他に認定放射線技師が在籍しており、最良の検査をご提供できるよう日々精進しております。
5大癌以外にも、子宮頸癌や前立腺癌の健康診断も行っております。さらに、2024年1月より膵臓ドック(膵臓MRI+腫瘍マーカー)を開始しました。
膵臓癌は、早期に発見するのが困難と言われているがんの一つです。自覚症状が出たときにはすでに進行している状態が多いため、症状が無い状態で検査をすることが望ましいと考えられていますので、お気軽にご相談ください。
小郡市大刀洗町で実施中の内視鏡検診も併せてご利用ください。(当院で検査を受けることができます。お問い合わせください。
消化器内科・内視鏡センター
健診センターAQUA
化学療法
緩和ケア病棟

成人市中肺炎の重症度別患者数等

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患者数 平均
在院日数
平均年齢
軽症 16 6.6 55.2
中等症 39 11.0 78.0
重症
超重症
不明

市中肺炎とは、入院中や施設入所中などを除き、一般の社会生活をおくっている人に起こる肺炎のことです。
市中肺炎ガイドラインによる重症度分類システムを用いています。重症度は5つの因子(年齢、血圧等)の該当数により分類され、重症度別に適切な治療の場が設定されています。
・軽症:外来治療
・中等症:外来または入院
・重症:入院治療(2023年度は8名の方がおられました)
・超重症:ICU入院(2023年度は3名の方がおられました)
当院に入院された市中肺炎の患者さんは、中等症(外来または入院で治療する)が多くいらっしゃいます。
このような患者さんに対し当院では医師、感染管理認定看護師、薬剤師が積極的にかかわり、痰の検査(染色、培養、薬剤感受性)結果を基に、炎症の原因になった菌に効果が高い薬剤を選択する等、抗菌薬の適正使用につとめています。

脳梗塞の患者数

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発症日から 患者数 平均在院日数 平均年齢 転院率
3日以内 187 43.7 81.0 15.9%
その他 20 31.0 74.4 1.5%

脳梗塞とは、脳を栄養する動脈の閉塞、または狭窄のため脳虚血をきたし、脳組織が壊死または壊死に近い状態になることを言います。
ここでは、脳梗塞の患者数、平均在院日数、平均年齢、転院率を見ています。
「発症時期」は発症から「3日以内」の症例と、「その他」にわけて集計しています。「その他」には発症から4日以上が経過している患者さんが分類されています。
当院は脳神経内科の専門医が2名おり、24時間365日、専門的な診断、治療ができる体制を整えているため、発症3日以内の患者さんがほとんどです。
脳梗塞の治療は「タイムイズブレイン」と言われるほど時間との勝負です。脳機能の損失は、時間に関係しています。
発症後4.5時間以内であれば、当院でrt-PA(血栓溶解治療)も可能です。
半身の痺れ、動かしづらさ、顔の歪み、ろれつが廻らないなどの症状があれば、躊躇せずに病院を受診しましょう。
このような急性期の治療を終えた後、回復期リハビリテーション病棟でリハビリデーション部(理学療法士、作業療法士、言語聴覚士)と共にリハビリテーションを行い日常生活に戻れるように治療を行っています。
脳神経内科
入院におけるリハビリテーション

診療科別主要手術別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)

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消化器外科

Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢
K672-2 腹腔鏡下胆嚢摘出術 49 1.6 8.9 6.1% 65.5
K634 腹腔鏡下鼠径ヘルニア手術(両側) 38 0.0 1.3 0.0% 70.2
K718-22 腹腔鏡下虫垂切除術(虫垂周囲膿瘍を伴うもの) 19 0.2 6.5 0.0% 48.9
K719-3 腹腔鏡下結腸悪性腫瘍切除術 14 4.3 9.9 0.0% 70.4
K718-21 腹腔鏡下虫垂切除術(虫垂周囲膿瘍を伴わないもの) 11 0.5 3.4 0.0% 31.8

1位は胆のう炎等に対し腹腔鏡で胆のうを摘出した手術、2位は鼠径ヘルニアに対する腹腔鏡手術です。
消化器外科では 「体にやさしく快適な治療」を心がけ、腹腔鏡による手術を標準治療としています。
腹腔鏡は、お腹に数カ所の穴をあけ、そこから手術器具を入れて手術をするものです。
開腹手術に比べて傷が小さいため、患者さんの体の負担も少なく、術後の回復が早いのが最大の特徴です。
当院は、術前・術後日数が全国平均と比較してとても短く、患者様にとっては「入院前の生活自立度を落とさず早期に社会復帰できる」というメリットがあります。
医師および手術室スタッフのオンコール体制も整えており、患者さんにいつでも安心して手術を受けて頂くことが可能です。
消化器外科

血管外科

Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢
K617-4 下肢静脈瘤血管内焼灼術 46 0.0 1.0 0.0% 64.5
K084 四肢切断術(上腕、前腕、手、大腿、下腿、足)
K0022 デブリードマン 100c㎡以上3,000c㎡未満
K653-3 内視鏡的食道及び胃内異物摘出術
K6852 内視鏡的胆道結石除去術 その他のもの

血管外科では、下肢静脈瘤手術を主に行っております。
下肢静脈瘤手術の多くは、レーザーや高周波による血管内焼灼術を行っており、併せて静脈瘤を小さな傷から取り出す切除術を行っています。
麻酔科医の管理のもと、痛みの少なく安全な麻酔で手術を受けて頂けます。身体に優しく、皮膚を切らずに治療ができるため日帰り手術を基本としています。
メリットとして、①施術時間が短い ②施術傷口が目立たない ③身体に与えるダメージが極めてすくない ④日帰り可能 ⑤日常生活への復帰が早いが上げられます。
2023年度は外来にて92件の下肢静脈瘤手術を実施しました。
(表は入院での実施件数を集計しています。)
2023年度より、静脈内に医療用接着剤を注入する「下肢静脈瘤血管内塞栓術」も可能になりました。
レーザーによる血管内焼灼術との違いは、熱による組織の損傷の危険性がありません。
そのため、術後の弾性ストッキング(下肢の圧迫)の必要なく、手術直後より仕事も可能になります。
静脈瘤の状態等によっては出来ない場合もありますので医師へご相談ください。
血管外科

整形外科

Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢
K0461 骨折観血的手術(大腿)(上腕) 97 1.4 42.4 12.4% 85.1
K0811 人工骨頭挿入術(股) 33 2.9 43.7 21.2% 84.9
K0732 関節内骨折観血的手術(手)(足) 30 0.2 3.2 3.3% 74.2
K0463 骨折観血的手術(鎖骨、膝蓋骨、手(舟状骨を除く。)、足、指(手、足)その他)
K0462 骨折観血的手術(前腕、下腿)

整形外科では、手術症例数の1位、2位は大腿骨近位部骨折に対して行う手術です。
3位は、手と足の関節内骨折に対して行う手術です。
大腿骨近位部骨折の治療は、基本的に早期の手術が望ましいため、当院では早期の手術が施行できるような診療体制を築いています。
当院では、受傷後なるべく、短期間で手術が行えるようにしています。また、他の診療科と比較すると平均術後日数が長くなっていますが、これは急性期病棟~回復期病棟を含めた日数のためです。大腿骨近位部骨折では術後3週間程度で回復期リハビリテーション病棟に転棟します。
当院の回復期リハビリテーション病棟では、多職種が1つのチームとなって連携し、患者さんの「日常生活能力の向上」を支援します。
患者さんが一日も早く元の生活に戻れるよう、集中的なリハビリテーションを提供しています。
整形外科
回復期リハビリテーション病棟

消化器内科

Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢
K688 内視鏡的胆道ステント留置術 59 1.1 7.4 5.1% 83.0
K6532 内視鏡的胃、十二指腸ポリープ・粘膜切除術(早期悪性腫瘍胃粘膜下層剥離術) 35 0.0 45 0.0% 74.5
K654 内視鏡的消化管止血術 26 1.4 7.4 11.5% 76.0
K6852 内視鏡的胆道結石除去術 その他のもの 24 0.0 1.8 8.3% 77.3
K7212 内視鏡的大腸ポリープ・粘膜切除術 長径2cm以上 24 0.2 3.0 0.0% 67.0

1位は総胆管内の結石や悪性腫瘍による胆道閉塞に対して内視鏡を用いて胆管内にステントを留置して胆汁の流れを回復する治療です。
胆汁がうっ滞すると黄疸が生じ、胆汁の逆流によって感染が生じると(胆管炎)、重篤な感染症に移行するため非常に緊急性の高い治療です。
4位の胆道結石除去術も併せた処置(ERCP)は内視鏡センター全体では2023年度は131件行っておりました。
2位は早期胃癌に対する内視鏡治療で、癌を高周波ナイフを用いて削りとって切除する治療です。非常に高度の技術を要する治療ですが、当院では癌の早期発見・治療に取り組んだ結果、ここ数年治療件数が飛躍的に増加してきております。
(食道・胃・大腸を併せ2021年度は25件、2022年度は46件、2023年度は75件、2024年は80件を超える見込み)
3位は消化管の出血(上部・下部)に対して内視鏡で止血を行った件数です。狭心症や脳梗塞など血栓性疾患に対する治療によって出血が助長されることがあり,治療が遅れれば致命的となることもあるため緊急性の高い疾患です。
当院の内視鏡センターでは専門性の高い治療に対してもより少ない侵襲で安全かつ確実に遂行できるよう努めており、多職種での定期的なカンファレンスを行い検査の質の向上に努めています。
消化器内科
内視鏡センター 化学療法

循環器内科

Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢
K5493 経皮的冠動脈ステント留置術(その他) 39 1.4 3.5 0.0% 72.4
K5972 ペースメーカー移植術(経静脈電極)
K597-2 ペースメーカー交換術
K5463 経皮的冠動脈形成術(その他)
K5492 経皮的冠動脈ステント留置術(不安定狭心症に対するもの)

狭心症や心筋梗塞は、血液中の脂肪やコレステロールが血管壁にこびりつき、次第に動脈硬化が進行し冠動脈狭窄または、血栓により閉塞することにより発症します。1位、3位、4位の経皮的冠動脈ステント留置術、動脈形成術は、カテーテルを脚や腕の血管から心臓の血管(冠動脈)まで通して狭くなった心臓の血管の内側に薬剤溶出性ステント(金属のチューブ)やバルーンで血管を拡げる手術です。
2023年度は、45件の経皮的冠動脈ステント留置術・経皮的冠動脈形成術を行っております。
ペースメーカー移植術は、徐脈性不整脈による症状が出現した場合に行う手術です。ペースメーカーは小さなジェネレーターとこれに接続した細い電極が付いています。胸部の皮膚の下にペースメーカー本体を入れ、電極を心臓の筋肉に接触固定します。ペースメーカー移植後は、ペースメーカーチェックと電池交換(5~10年ほどで交換)が必要となり、外来にて定期的にフォローを行っております。
消化器内科
内視鏡センター

その他(DIC、敗血症、その他の真菌症および手術・術後の合併症の発生率)

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DPC 傷病名 入院契機 症例数 発生率
130100 播種性血管内凝固症候群 同一
異なる
180010 敗血症 同一 26 0.9%
異なる
180035 その他の真菌感染症 同一
異なる
180040 手術・処置等の合併症 同一
異なる

こちらの指標は、2023年度に退院した患者さんのうち、主に治療をした疾患が、1.播種性血管内凝固症候群、2.敗血症、3.その他の真菌感染症、4.手術・処置等の合併症である患者さんの件数と、発生率を表しています。
「同一」とは入院した時からこの状態だったもの、「異なる」とは入院した後にこの状態になったことを表しています。臨床上、ゼロにすることはできませんが、医療の質の改善のため、入院後に重篤な状態になることは少しでも減らしていかなければなりません。
なお、当院には、医療の質改善に取り組むTQM(Total Quality Management)委員会があります。病院長、医療安全管理、感染管理、褥瘡管理、栄養管理、クリニカル・パスの各担当者が中心となり、病院全体の質改善活動を中心的に行っています。

【疾患について】

播種性血管内凝固症候群
•様々な基礎疾患が原因で、血液の凝固反応が活性化し、全身の毛細血管に血のかたまり(血栓)が多発します。
•その血栓によって血流に障害が生じ、腎臓や肺、脳などの多くの臓器に障害が起き、組織が壊死します。進行すると、多臓器不全で死に至る危険性もあります。

敗血症
•感染を引き金とした全身性炎症反応症候群です。血流に入った病原体(主に細菌)が免疫によって排除できず、全身に炎症が広がります。

その他の真菌感染症
•真菌というのは、酵母やカビと言われるものです。これらは小さな胞子をまき散らし、繁殖します。
•薬や病気による免疫機能低下があると、重症化することがあります。
手術・処置等の合併症
•手術や検査、処置が原因となって、起こる病気のことです。
•合併症というのは、必ず起こるわけでもありませんが、どんな手術、処置でも起こる可能性はあります。

リスクレベルが「中」以上の手術を施行した患者の肺血栓塞栓症の予防対策の実施率

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肺血栓塞栓症発症レベルが「中」以上の手術を施行した退院患者数(分母) 分母のうち、肺血栓塞栓症の予防対策が実施された患者数(分子) リスクレベルが「中」以上の手術を施行した患者の肺血栓塞栓症の予防対策の実施率(%)
245 208 84.9%

肺血栓塞栓症とは、心臓から肺に血液を送り出す血管に血栓(血の塊)が詰まってしまう病気です。
主に、脚の静脈血管内にできた血栓が血流に乗って流れ着くことで起こります。
手術後に発症する可能性が高くなるため、リスクレベルが「中」以上に該当する手術を施行した患者さんへ、予防対策をすることが重要となります。
患者さんの状態によっては、予防対策の適応外に該当する方もいます。そのため実施率は100%ではありません。
該当する患者さんには、弾性ストッキング(脚の血流を改善するストッキング)や間欠的空気圧迫装置(ポンプで脚を圧迫することで血流を手助けする装置)、抗凝固剤(血液をさらさらにする薬)を使用し肺血栓塞栓症の予防に努めております。

血液培養2セット実施率

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血液培養オーダー日数(分母) 血液培養オーダーが1日に2件以上ある日数(分子) 血液培養2セット実施率(%)
1122 1083 96.5%

血液培養検査が適切に実施されているか評価している指標です。
血液培養は、感染症治療の観点から、2セット以上の複数セットで採取することが世界的なスタンダードとなっております。これは、次のような理由があります。
・皮膚などの常在菌の混入の判断ができ、不要な抗菌薬投与を防ぐ
・感度が上がり、起炎菌を見つけることができる

広域スペクトル抗菌薬使用時の細菌培養実施率

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広域スペクトルの抗菌薬が処方された退院患者数(分母) 入院日以降抗菌薬処方日までの間に細菌培養同定検査が実施された患者数(分子) 広域スペクトル抗菌薬使用時の細菌培養実施率(%)
310 284 91.6%

抗菌薬使用時に細菌培養検査を実施し、適正使用できているかを表す指標になっています。
抗菌薬にはたくさんの種類があり、それぞれ殺菌・静菌作用を示すことが可能な細菌(抗菌スペクトル)が決められています。広域スペクトル抗菌薬は広範囲の細菌に効果が期待できる、反面、耐性菌(抗菌薬に対する抵抗力が高くなり薬の効果がなくなること)の発生に繋がってしまいます。
細菌培養検査とは、患者さんの尿や痰等から菌を増殖させて病気の原因となっている菌の種類や効果のある抗菌薬を調べる検査です。そうすることで、ターゲットをしぼった抗菌薬を投与し、薬剤耐性の予防に繋がります。
当院では、医師、感染管理認定看護師、薬剤師による抗菌薬カンファレンスを毎週実施しており、抗菌薬の適正使用に務めています。

医療法における病院等の広告規制について(厚生労働省)

更新履歴

2024.9.30
2023年度病院情報の公表を公開
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