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通院で治療できる化学療法
TOPICS2023.04.07
化学療法(化学療法)とは、がんの治療法の1つであり抗がん剤を用いてのがん治療を指します。
抗がん剤は、がん細胞の増殖を抑えることが期待できる治療方法であり、手術や放射線治療より広範囲で治療の効果を及ぼすことができる治療方法です。
また、以前は入院で行うことが一般的でしたが、いまでは外来で通院できる治療方法でもあり幅広いがん疾患で適用されています。このため仕事を続けながら抗がん剤治療を行っている方もいます。
■ Q.抗がん剤はどんな状態の時に使用するの?
がんの種類や患者さんの状態によって様々なタイミングで適用されます。抗がん剤単独で治療する場合もありますし、手術と併せて抗がん剤を使用する場合もあります。一般的に下記のように分類されます。
<抗がん剤単独治療>
・再発進行がんの治療の際に、がんの進行を遅らせる目的
・血液がんなど手術を必要としないがんの治療
<手術と併用する場合>
・手術前に用いる場合は、大きながんを小さくして手術で取り除ける大きさにするため
・手術後に用いる場合は、手術が成功しても目に見えない小さながんを根絶するため
■ Q.抗がん剤治療は副作用が大変なイメージですが…?
抗がん剤には副作用があります。
これはがんを小さくしたり抑制するために強い薬物を入れるため、どうしても副作用が発生します。ただし、現在では副作用が出るリスクを事前に予測し、患者さんの状態に応じて副作用が出るのを抑える薬も同時に投与するなどしてコントロールを行っています。
当然、副作用はゼロにはなりませんが、以前に比べてコントロールできる状態の患者さんも多く、結果として外来での通院治療が可能となりました。
■ Q.抗がん剤治療にかかる費用は?
このために公的医療保険制度の一つに「高額療養費制度」というものがあります。
ただし、先進的な治療(薬物)は対象外となる場合もあります。
嶋田病院では外来化学療法で治療される患者さんを支えるため、専用の治療室を用意しています。
特に小郡市・大刀洗町で化学療法を希望されている方に、地元の病院で通院治療を受けられる体制を提供することは地域のがん治療のために非常に必要なことと考えています。他院でがんの診断を受けられた方でも、嶋田病院で化学療法治療を行うことが可能です。ご希望される患者さんは、かかりつけ医に相談をしていただき、紹介状(診療情報提供書)のご記載をお願いしてみてください。
化学療法について不安になるのは誰しも同じです。嶋田病院では患者さん一人ひとりに対して、最適ながん治療を患者さんと一緒に決めていき、患者さん自身が納得できる治療を推進しています。検討されている方はまずは嶋田病院にご相談ください。
■ 嶋田病院の取り組み
また、医師をはじめ、がん化学療法看護認定看護師も在籍しています。その他、がん治療に不安を抱かれている患者さんやご家族に対しては、臨床心理士や医療ソーシャルワーカーが相談を行える体制も整っています。