救急告示・地域医療支援病院
在宅療養支援病院

診療科のご案内

血管外科

血管外科は全身の血管の病気を診る診療科です。手術による治療と薬物による内科的治療を併せて行います。動脈・静脈の疾患に対応し、糖尿病や閉塞動脈硬化の合併症による足潰瘍や下肢の浮腫などの治療にも携わっています。

当院の石原健次医師は、特に下肢静脈瘤手術に対して積極的な治療を行っています。いままで累計2,500例以上(令和4年度4月現在)の下肢静脈瘤手術を行っています。

石原先生
石原先生

主な症状

・足の血管が目立つ(ボコボコ) ・ふくらはぎがだるい ・足が疲れやすい ・足がむくむ ・足が痛い ・寝ているときに足がつる など

主な対象疾患

下肢静脈瘤 動脈硬化による血管病変の胸部大動脈瘤 急性大動脈解離 腹部大動脈瘤 閉塞性動脈硬化症 急性動脈閉塞性症 深部静脈血栓症(肺塞栓症) リンパ浮腫など

治療法

診療内容

下肢静脈瘤

下肢静脈瘤について

体の中には、動脈と静脈の2本の血管があります。静脈は、心臓にもどる(向かって流れる)血管です。
足の静脈は、心臓に向かうために重力に逆らって下から上に流れていきます。この時、足のふくらはぎの筋肉がポンプの作用をし、静脈弁が逆流を防ぎます。
ところが、この静脈弁が壊れてしまうと、血管のしまりが悪くなり、血液が逆流してしまい血管内に貯まってしまいます。
この状態が下肢静脈瘤という病気です。立ち仕事の多い方がなりやすい病気です。

症状

静脈瘤は太さにより、次の4つの種類に分類されます。

静脈瘤

静脈瘤ができやすい条件

静脈瘤ができやすい条件(危険因子)としては下表にあげたものがあります。
まとめてみると、お母さんや姉妹に静脈瘤がある女性にできやすく、妊娠をきっかけに静脈瘤ができ、立ち仕事に従事したり、年齢が進むにつれて病状が進行するといえます。

症状について

このような症状はありませんか?
  1. 足の血管がボコボコ、クネクネと浮き出ている
  2. 足がだるい、疲れやすい
  3. 足が重い、痛い
  4. 足がほてる(熱感がある)、かゆい
  5. 寝ている時に足がつる
  6. こむら返りで目が覚める
骨折しやすい部位

これが進行すると色素沈着や潰瘍の原因となります。かかりつけ医の先生が、いらっしゃる場合は、まずはかかりつけ医の先生にご相談されるといいと思います。

検査(診断方法)について

下肢静脈瘤の診療は、血管外科で行います。診断については、まず医師が症状や足の状態を確認し、次に見た目では分からない足の静脈の状態を超音波検査やCTで検査していきます。超音波検査もCT検査も痛みはありません。また造影剤などのお薬も使用しません。 これらの検査で、正確にどこからどこまで治療すればいいのか? どの治療法が適しているかなどを判断しますので、重要かつ必須の検査となります。検査結果を見ながら、最終的に患者さんと相談しながら治療方法を決めていきます。

治療方法について

下肢静脈瘤は治療ができます。また病気でもありますので、保険診療の適応となります。治療方法もいくつかあり、患者さんお一人お一人の症状や状態、ご希望に合わせて決定します。

血管内治療
(レーザー治療、ラジオ波治療)
血管の中に細い管を入れ、静脈を焼いてつぶしていきます。治療する血管の状態で、レーザー波で治療するか、ラジオ波で治療するかが決まります。この治療は、針孔だけで済み、皮膚を切らずに治療ができるため、日帰りが可能です。ただし、翌日に検査を行いますので来院が必要となります。入院での治療も可能ですのでご相談ください。また手術には必ず麻酔科医が立ち会います。安心して手術を受けることができます。
瘤切除術 レーザーで血管を焼いてつぶした後に、コブ(瘤)を切って取り除く手術です。
保存療法 手術や薬などを使用しない治療法です。弾性(着圧)ストッキングを着用しますが、根本的な治療ではありません。弾性(着圧)ストッキングの正しい着用の仕方など指導いたします。※ストッキングは保険適応外となります。

保存療法

医療用の弾性ストッキングや弾性包帯は、足に適度な圧力を与えることで下肢に余分な血液が溜まることを予防し、下肢の深部にある静脈(深部静脈という下肢静脈の本幹)への流れを助けます。この圧迫療法はあくまでも進行防止・現状維持が目的で、下肢静脈瘤そのものが治るわけではありませんが、下肢静脈瘤の治療上とても重要です。

弾性ストッキングとは

弾性ストッキングは、普通のストッキングと異なる特別な編み方で、足を外側から強く圧迫するように作られています。足首からふとももにかけて段階的に圧迫圧が弱くなるように設計されているストッキングです。

弾性ストッキングの種類

圧迫圧の強さのほか、形状(ハイソックス・ストッキング・パンティーストッキング)やサイズもさまざまなものがあります。相談の上で患者さんにあった種類を選びます。

ストッキングの履き方
ストッキング

ストッキングの中に手を入れます。
※指先の肌荒れや伸びた爪で伝線する場合がありますので、お取り扱いには十分ご注意ください。

ストッキング

かかと部分を軽くつまみストッキングを裏返しします。

ストッキング

かかとをつまんだまま、完全にストッキングを裏返した(ひっくり返した)状態にします。

ストッキング

裏返したストッキングにつま先~かかとをいれます。

ストッキング

ゆっくり引き上げていきます。半円を描くように手を動かすと引き上げやすくなります。なるべくストッキンがかたまらないよう、少しずつたくしあげると、はきやすくなります。

ストッキング

足首や膝、太ももの周辺にしわができていないか確認してください。
※膝下や太もも部分を折り返して使用しないでください。

日帰り手術センター

「足のボコボコでお悩みの方」レーザー治療・ラジオ波治療なら日帰り手術ですぐに治療できます!

石原医師による解説ムービー

身体に優しいレーザー治療・ラジオ波治療

下肢静脈瘤の治療方法はいくつかありますが、ここで紹介する「レーザー治療・ラジオ波治療(※1)」は、血管の中に細い管を入れ、静脈を焼いてつぶす治療方法です。
この治療の最も良い点は、一言でいうと、身体に優しい治療という点です。傷口は針孔だけで済み、皮膚を切らずに治療ができるため、日帰りも可能です(※2)。
また手術には必ず麻酔科医が立ち会いますので安心して手術を受けることができます。

血管外科

※1 治療する血管の状態で、レーザー波で治療するか、ラジオ波で治療するかが決まります。
※2 翌日に検査を行いますので来院が必要となります。また、入院での治療も可能ですのでご相談ください。

メリット

施術時間が短い

日帰り可能

施術傷口が目立たない

体に与えるダメージが極めて少ない

日常生活への復帰が早い

レーザー治療・ラジオ波治療の特徴

レーザー治療・ラジオ波治療を症状に合わせて選択

当院の下肢静脈瘤(血管内)治療には2つの選択肢があります。

レーザー治療
ラジオ波治療

担当医の判断のもと、患者さんと相談しながら症状に合わせた最適な治療方法を選択します。

保険の適応が可能

当院でのレーザー治療・ラジオ波治療は、承認された治療機器で行いますので、健康保険が適応されます。

麻酔科医立ち会いで安心

当院は各専門分野の医師・看護師によるチーム医療を実施しています。

チーム医療
チーム医療

下肢静脈瘤レーザー治療・ラジオ波治療には、必ず麻酔科医が立ち会いますので、安心して手術を受けて頂けます。

日帰り手術も一泊入院も可能

当院日帰り手術も可能ですが、遠方からお越しの方のため、1泊入院の準備もしております。

入院
入院

累計2500例超の症例数

2012年8月より下肢静脈瘤レーザー手術を行い初め、10年間で2500例に達しました。
月23.6件のペースで手術をされている石原副院長のレーザー治療は日帰り手術可能(※)で、健康保険が適用される手術になります。

※日帰り手術は患者さんの状態により行えない場合もあります。

治療内容

下肢静脈瘤レーザー治療・ラジオ波治療は、下肢静脈瘤の原因となっている静脈にわずか1mm程度の細い管を挿入し、レーザー・ラジオ波照射を行い静脈を閉鎖する治療です。この治療は、切開して静脈を取り除くストリッピング手術とは異なり、通常は1ヶ所から針を刺して治療をするので、体への負担が少なく、痛みや出血が少ない「低侵襲治療」となっています。治療自体は30分~40分程度の短時間で行えます。

当院では麻酔科医立ち会いのもとTLAという局部麻酔下で行うため、入院せずに日帰り手術ができます。手術後すぐに歩け、食事、飲水も可能で、日常生活にすぐに戻れます。シャワー浴は翌日からできます。

また、細い管の挿入部の傷のみ(2mm)なので、傷跡が目立ちません。
なお、治療後1~3日以内、1~3ヶ月以内に外来受診(下肢静脈超音波検査)が必要です。また、治療後は弾性ストッキング(実費)の着用が必須です。

ストッキング

手術する部位をマークします。

ストッキング

静脈にわずか1ミリ程度の細い管を挿入します。

ストッキング

レーザー照射を行い、静脈を閉鎖します。


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外来受付時間
月〜土 9:00〜11:30
診療時間
平日 9:00〜17:00
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※外来予約の変更は14時〜17時まで
救急外来24時間365日
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入院患者 面会時間
14:00~16:30(1組30分程度)
※面会の際は事前にご予約をお願いいたします。
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