会長・病院長挨拶/法人理念
会長からのごあいさつ
今年の桜は例年より開花が遅く、4月1日、嶋田病院の入職式は桜が満開の状態で、
新たに嶋田病院並びに関連の在宅部門、高齢者施設に入職してくれた34人並びにその
ご家族の方々を温かくお迎えし挙行することができました。少子高齢化が進む中、
年々働く世代が少なくなってくるにも関わらず多くの職員が入職してくれたことに心
から感謝しすべての入職者の方々を歓迎します。今回の入職者の多くが新社会人と
なった人達ですが、何人かは新たな職場として嶋田病院を選んでくれた人たちもいま
す。そして全員が新たな気持で医療を通して社会に役立ちたいという思いを抱いて来
てくれています。
嶋田病院は1962年に開設して以来、「即是道場」という言葉を「病院是」として来
ました。言葉の意味は、「自分が仕事する場所、生きていく場所を自分の人生の道場
と考え、日々の仕事を通して、日々の生活を通して人間を磨き、人間性を高めてい
く」ということです。人間性を高めていくことこそが生きていくための最大の目的で
ある「こころゆたかな」人生を送る根源であると考えています。
入職式の挨拶の中でも述べましたが、新社会人となる人達は今まで学校などでたく
さんの教育を受けてきたでしょうが、その多くが知識を深めるための「知育」であっ
たと思います。教育の根本の目的とは「人間性を高めていく」ことにあります。人間
性を高めていくためには、将来の自分のなりたい姿をしっかりとイメージして、日々
の出来事に対して真剣に向き合い、困難なことからも逃げずに乗り越えていくことで
す。そうすることによって人は、その人の魂を磨かれ、人間としても成長していきま
す。
「自分がしてほしくないことは相手に対してもしない」「約束は守る」「正しいと
思ったことは勇気を持って行う」「相手を敬う気持ちを持って挨拶をする」「知識の
上に経験を積み重ね実践できる知恵としていく」こんな誰でもが知っていることを意
識しながら実行していく、もちろん医療人としての専門的な知識も勉強していく。若
い人たちにとって時間は無限大にあるように思うかもしれませんが、時間は誰にでも
平等にしか与えられていません。これからは社会人として、医療人のプロとしての自
覚と誇りを持ち一日一日を大切に過ごしてもらいたいものです。
地域の皆様方におかれましても、この若いスタッフたちが5年後10年後のこの地域
をより素晴らしい街にしていってくれることを信じていただき、優しく見守っていた
だき、楽しみにしていただきたいと願っています。
嶋田病院はこれからも「医療・介護を通して地域の方々が安心して暮らしていける
街づくりに貢献していきます」
会長
島田 昇二郎
病院長からのごあいさつ
暑い夏がやってきました。各地ではさまざまなイベントが開かれ、皆様の地元でもお祭りや花火大会のお知らせがあっているのではないでしょうか。熱中症に気を付けながら、感染対策も行いながらこの夏を乗り切りましょう。
ここ最近、物価や人件費、医療材料費が高騰しています。皆様に医療・介護を継続して提供していくためには、コストを適切に配分しさらに質の高い医療介護を提供できる体制を構築していかなくてはなりません。医療Dx(デジタルトランスフォーメーション)を言われて久しいですが、実質的に医療・介護提供体制を「変化・変質」させるまでにはまだまだです。
Dxにはベースとなる医療情報システムが必要です。今回の躍進で取り上げたID-Linkは、地域の病院に分散してある診療情報を共有できるようにした以前からあるネットワークサービスです。情報公開病院と情報閲覧施設(診療所等)に分けられますが、閲覧施設からも患者情報を登録することができます。
これを「地域包括ケアシステム」の視点からみると、地域の病院や診療所にとどまらず、介護施設やケアプランセンター、さらには薬局や公的機関がかかわることで地域の特性にあった情報システムになる可能性があります。PHR(パーソナル・ヘルス・レコード)の利用も増えてきています。在宅医療や介護の現場ではチャットやSNSなどの機動的な共有できるツールが利用されています。これらをID-Linkと併せることで、生きた地域包括ケアシステムを支える情報ネットワークになると思います。
オンライン資格確認等の医療保険情報共有システムでは、将来は臨床5情報+処方情報/診療方法提供書、健診結果などが利用できるようになります。診療録や画像検査データの閲覧ができるID-Linkとオンライン資格確認とが補完しあうことで医療・介護情報のあり方が変質し、さらに医療・介護の提供も変化くるでしょう。
ここ数年の感染症の流行や顕著になっている風水害、2024年正月にあった地震や事故の例を上げるまでもなく、災害にも備えなくてはなりません。ID-Linkを「災害対応」の視点でみると、BCPとBCMの心強いツールにもなりえるかもしれません。
すべきことはさまざまありますが、まずは当法人が地元の方たちに信頼され続け、かつ、しっかりとした経営を行っていく必要があります。今後とも、社会医療法人シマダとその職員をよろしくお願いいたします。
病院長
西村 一宣
法人理念
医療、介護、全人的ケアを通じて地域とつながり、私たちがかかわるすべての人たちが安心と満足と幸せを感じる組織であり続けます。
ビジョン
私たちは、救急・急性期医療と専門医療、予防医学、介護とケア、地域との連携により、良質なサービスを切れ目なく提供します。
私たちは、地域の方々が安心して自分らしく暮らしていけるよう、治し癒し支える社会を創ります。
私たちは、かかわる人たちすべてが満足と幸せを感じ、私たち自身も夢を持ち輝ける組織になります。
ロゴマーク
右側は嶋田病院のSをモチ-フに
左側にホスピタリティの意味を込めてハ-トの形を添えています
全体で羽ばたく翼をイメ-ジしています