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MRI検査について

TOPICS2023.11.04


■ MRI検査とは?

MRIは、Magnetic Resonance Imaging(磁気共鳴画像)の略です。強い磁石と電波の力を使って任意の断面画像を得られる検査です。放射線を使っていないので被ばくすることはありません。

 

ガントリ(MRI装置)は磁石でできたトンネルになっています。このトンネルの中に入って検査をします。磁石の中に入った身体に電波を当てることで身体の中の水素原子(水分)が同じ向きになります。これを励起といいます。

電波を切ると水素原子は元の向きに戻っていきます。元に戻るまでの速さを緩和時間といい、組織によって異なります。MRIは、この緩和時間の差を画像化しています。

設定によって、画像の種類はいくつもあり、同じ部位でも異なる情報を得ることができます。同じ断面・同じ範囲の画像でも、見え方が異なり、診断の手助けとなっています。


例)頭部MRI検査(左からT1WI・T2WI・FLAIR・T2*)




■ 嶋田病院のMRIについて

フィリップス社製 INGENIA 3T MRIを導入しております。T(テスラ)とは、磁力の大きさを表す単位で、数値が大きいほど磁力が強いことを意味します。 

ボア径(トンネルの幅)は70cmと広く、圧迫感を感じにくい設計となっているのですが人によっては圧迫感を感じることもあります。閉所恐怖症の方は事前にお申し出下さい。


■ 検査の流れ
更衣室にて、検査着へ更衣していただきます。鍵付きロッカーがございますのでご利用下さい。


更衣が終わりましたら、事前問診をもとに、検査室入室直前に担当技師が持ち込み物の最終チェックをさせていただきます。患者さん・スタッフ・装置の安全確保ため、ご協力をお願いいたします。MRI検査室への持ち込みができないものがないか、重要な最終確認です。


確認が済みましたら、MRI検査室にご案内いたします。

検査時間は撮影部位や内容によって異なります。(1部位30分程度。造影MRIの場合は1時間程度)


■ 検査前問診について
MRIは常に強力な磁場が発生しており、金属類は検査室内への持ち込みが厳禁です。MRI検査室には、医療スタッフであっても、診療放射線技師の許可が無いと入室ができません。金属類は身の回りの様々なものに含まれています。持ち込み禁止のものは以下の通りです。分からないことがありましたら、遠慮なくお尋ねください。



※嶋田病院でMRI検査を受けられる方全員にお渡ししております。検査前にご一読下さい。


■ MRI検査を受けられる方へ
①食事について

腹部の検査では、絶飲食の指示が出る事があります。MRI検査は水分の信号が邪魔になってしまう事があるためです。胃や腸に水分が残ってしまうと、診断の妨げになってしまいます。その他、動きによる影響が画像に出やすいです。腸の動き(蠕動運動)や呼吸による腹部の動きでも画像に影響が出ます。このため腹帯を巻いて押さえる、腸の動きを抑える薬剤の使用といった対策をとる場合があります。

 

②お薬について

湿布やエレキバン等の身体に貼り付けているものは、原則すべて外していただきます。


③服装について

嶋田病院では、原則、更衣とマスクの付け替えをお願いしております。鼻の部分に金属製のワイヤーが入っているマスクは、ワイヤーの入っていない検査用マスクに交換します。検査用マスクは検査室に準備しておりますので、ご用意いただく必要はありません。

 

④メイクについて

アイシャドーやアイラインなどの化粧品の中に、磁石に引き寄せられる「磁性体」を含むものがあります。濃いアイメイクは、検査前に落として頂く場合がございます。安全な検査のためのご協力をお願いいたします。

 

⑤増毛パウダー

増毛パウダーは、鉄粉を含んでいます。鉄粉は磁性体ですので、MRI装置にくっついてしまい装置が使用できなくなる可能性があります。復旧までに数日〜数週間を要するため、緊急で検査が必要な方に検査ができなくなる恐れがあります。

検査当日は増毛パウダーの使用は絶対に行わないでください。

 

■ 造影MRI検査について
造影剤を使用しない通常のMRI検査を「単純MRI」、造影剤を使用する場合は「造影MRI」といいます。造影MRIでは、静脈から造影剤を注入して撮影することで、血液の流れや臓器の様子を観察しやすくします。

検査前に静脈路に点滴を確保し、そこから造影剤を注入します。造影剤注入時は、診療放射線技師と看護師で観察を行います。造影剤は腎臓を通ってほとんどが尿として排出されます。検査後は、普段より多めに水分を取るようにして下さい。(飲水制限がある方は医師の指示に従って下さい。)

 

以下に当てはまる方は、造影MRI検査ができない場合がありますので、事前に医師にお申し出ください

・ガドリニウム造影剤で副作用歴のある方

・腎機能の悪い方


<MRIはどうしてうるさい音がするの?>

MRIは、撮影中に非常に大きな音がします。これは、空気が振動する音です。

画像を得る際に、位置情報を得るために重要な役割を果たしている「傾斜磁場コイル」が取り付けられています。傾斜磁場コイルに流す電流のオンオフを高速で切り替えることで電磁力が発生させています。このときに傾斜磁場コイルの振動によって周囲の空気が振動し、大きな音がするのです。

音の大きさは、静磁場強度にも比例するので、高磁場のMRI装置ほど音が大きくなります。

また、短時間で撮影しようとするとより多くの電力が必要なため、この場合も音が大きくなります。

 

嶋田病院では騒音対策として、ヘッドホンを装着して音楽を聴きながら検査を受けることができます(耳栓も準備しております。)

撮影中、装置の騒音によって操作室にいる技師に声が届かないことがあります。緊急用ブザーをお渡ししますので、検査中に気分不良等ありましたら、ブザーを鳴らしてお知らせ下さい。

  

■ お問合せ

他院からの検査紹介も多数いただいております。まずはご自分のかかりつけ医へご相談下さい。

急患や検査状況によりますが、当日の検査も可能です。

※救急外来は24時間365日受付けております。




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